9.7インチiPad専用のペンタブ台をDIYしてみました。



先日新しいiPadに買い換えてiPadでイラストを描き始めました。描いているうちに傾斜がついた台が欲しくなり合板で自作してみました。

作ろうと思った理由は2つ。平面では少し描きにくいこと、画面端に描く時、手の置き場が無くて安定しないこと。2つとも我慢できないほどではないですが、せめて家で使う時は快適に描けるようにしたいと感じました。

この2つをクリアしつつ、なるべく手間をかけずにシンプルに理にかなった形状をイメージ。ぼんやりとこんな感じ。

私は左利きなのでペン部分は左側に設置しています。右利きのみなさんは右側が良いと思います。ということでDIY。

1−5 制作過程を意図した材料を選ぶ

・合板(シナベニヤ、サイズB4、厚さ9mm)
・ゴムシール
・瞬間接着剤

メインの部材、シナ合板を購入。異なった形状の木材を組み合わせても簡単に作れますが、少ない材料で作るように意図しました。100均の素材でも可能ですがスベスベ感が心地よいシナ合板を選びました。

大きさは、A4でも可能ですが左側の手を置く場所の大きさが小さくなるのと全体のバランスを考えひと回り大きいB4を選択しました。

2−5 カット

iPad横置き時の高さの幅にカットし、手の置き場所部分をカット、そして高さを与える部分をそれぞれカット。切り取ったら全体的にヤスリで面取り。各部材をなめらかに。

私はノコギリでカットしましたがホームセンターなどではカットサービスを使うと良いです。

同じiPad9.7インチ用の全く同じものを自作する場合はこの図をぜひ使ってください♪

3−5 溶接のように部材を接着剤でくっつける

平面と平面をくっつける場合は特にテクニックはありませんが、垂直にくっつける場合、溶接技術と同じ理屈を応用します。このサイズならうまく行えば十分な強度を得られます。

鋼鉄のT型を構築する時に用いられる隅肉溶接では、溶着用の金属を溶かして溶着させますが、これと同じように木材と瞬間接着剤で応用します。

隅肉溶接 - 建築用語集
http://www.kenchikuyogo.com/213-su/016-sumi_niku.htm

空気を入れないように両部材に密着させる事を意識して補強盛りを形成していきます。

木材に浸透していくタイプの接着剤ではなくゼリータイプの瞬間接着剤を選ぶのはこのためです。乾かす時間が長いですが木工用ボンドでも可能です。

4−5 ペン立て用の穴を空ける

電動ドリルで穴を開けます。ペンが途中で止まるように穴の大きさが途中で狭まるようにしてあります。細いビットで貫通させた後、太いビットで途中まで掘ります。力加減が多少難しいです。

5−5 滑り止めのゴムシール

ゴムシールを貼ってiPadのズレ防止を。当初は貼るつもりはありませんでしたが実際iPadを載せると少し気になったので貼りました。この程度の勾配なら無くても大丈夫ですが、さらに勾配をきつくする場合は滑り止め対策が必要だと思います。

完成!

横からの図。

合板の厚さが9mm、iPadの厚さが7.5mm。後付のゴムシールの厚さをプラスすると高さがぴったり。

作る過程を含めて思い通りの手順と出来栄え。他にもニスやペイントも可能ですし高さや大きさもカスタマイズできそうです。

使い勝手はまだわかりませんがイラストを描きやすくする事を目的として設計したのでおそらく問題ないでしょう!参考にして頂ければ嬉しいです。