JAZZYなHIPHOPで食わず嫌いだったHIPHOPを聞いてみよう編。オススメアルバムBEST 8。



NEVERにこんなまとめがあって、思わず笑ってしまいました。

彼女が家に来たらコレ流しておけばOKなJazzy-HipHop集
https://matome.naver.jp/odai/2133698224569004901

気持ちはすごいわかりますね。

ワルで「漢」な男子っぷりを演じつつも、ハーコーすぎるヒップホップは引かれる恐れがあるので、悩んでいるとJAZZHIPHOPを勝手に選択していたという、素直な男子は多いと思われます。

いかついアートワークや、断片的に聞こえてくる放送コードの英単語に引いてしまう方は多いのではないでしょうか。

そこで、食わず嫌いなリスナーでもこれなら聞けるかも的な、イカツさやハーコー感を感じさせないオススメを紹介します。

なお、Nujabesをはじめhydeoutレーベル関連、jazzysportレーベル関連の楽曲は名曲名盤が多く8枚に収まりそうにないので基本的に外しています。ご了承を。

Nujabes、hydeout、「女性にやさしいハードコア集団jazzysport」の楽曲は、1日潰すくらいの勢いで聞きまくり探しましょう。

hydeout http://www.hydeout.net/
jazzysport http://www.jazzysport.com/

ジャズヒップホップという定義はかなり曖昧なんですが、8つ紹介!

Samurai Champloo O.S.T

Nujabes、TSUTCHIE、FORCE OF NATUREといった日本を代表する豪華なトラックメーカーとFat Jonによって制作された楽曲を収録した2004年放送、アニメ・漫画作品「サムライチャンプルー」のオリジナルサウンドトラック。計4枚、ほぼInstrumentalな作品です。

設定は江戸時代ですが、随所にヒップホップカルチャー、現代アート、サブカルチャーがオマージュ・サンプリング的手法で散りばめられ、絶妙に"チャンプルー"されたノリノリのアニメです。

そのあたりの時代錯誤について、作者は"ガタガタ言うな!黙ってみやがれ!"と1話の冒頭で宣言されていますので黙ってみましょう!約30分×26話。

4枚の中の1枚目の"departure"は、少し暗い印象が強いですが、その暗さが醸し出す"間"と"陰"、張り詰めた空気感に"和"を感じさせてくれます。繊細で奥行きが深く、静寂を割る一瞬の躍動が鋭く美しい。

ゲストハウス等で流すと結構反応してくれる日本好きなツーリストは多いんじゃないでしょうか。ニュアンスを履き違えたエセ"COOL JAPAN"ではなく、数少ない本物の"COOL JAPAN"な作品。

1枚目の"departure"の3曲目のAruarin Dance↓↓
samurai champloo music record departure
http://www.amazon.co.jp/samurai-champloo-music-record-departure/dp/B00024・・・

Soon Come...  / Asheru & Blue Black

2001年リリースの1st、傑作デビューアルバム。

ホーン系のループが多く、終始明るい雰囲気を放つアルバム。ファンキーなホーンとクールなピアノループに心地よいスクラッチ、ゆったり雑音トーク的イントロ、キックとスネアに呼応するラップ。

ジャズヒップホップという括りに縛られるのはあまりにもったいなく、ヒップホップの楽しさを感じさせるアルバムだと思います。

8曲目のThis Is Me↓↓
Soon Come...  / Asheru & Blue Black
http://www.amazon.co.jp/Soon-Come-Asheru/dp/B00005NZYO/ref=sr_1_1?ie=UT・・・

Diggin' / DJ Cam Quartet

フランス人、DJ Camのユニット。2009年リリース。曲目を見てピンときた方は多いと思います。往年のSoul、Jazzの名曲をシンプルなビートとジャジーなうわものをからませた哀愁というスパイスが香る独特なCam節カバー。

どちらかと言うとJazz Instrumentalな作品ではありますが、全曲通してヒップホップのフィルターを通して制作された情熱が感じ取れます。とてもクールな雰囲気です。感じ方によってはクール過ぎて鼻につくかもしれないですね。笑。

Diggin' / DJ Cam Quartet
http://www.amazon.co.jp/Diggin-DJ-CAM-QUARTET/dp/B00OP9D2K2/・・・

Fantasy / DIGIPEDI X JINBO

韓国のR&B/ラッパー、JINBOと映像作家/アートディレクターの2013年リリースのコラボアルバム。ヒップホップ的な手法を用いて様々なスタイルの曲によるアルバム構成が魅力的。

直球のヒップホップトラックな"Fantasy""Be My Friend "、R&Bチューンの"It's Over"他、全曲通してTechno、Electroなトラックがとてもクールで都会的な印象です。

収録曲のFantasy↓↓
Fantasy / DIGIPEDI X JINBO
https://itunes.apple.com/jp/album/fantasy/id617965921

※日本のAmazonでは売ってませんでした。iTunesのリンクです。

Situational Ethics / 3582

Fat JonとJ.Rawlsによるユニット。2003年リリース2ndアルバム。渋めの声のラップとブライトでジャジーなトラックがハマっています。

中でも、ヒットシングル"Vanessa from Venezuela"は昇天モノですね。ボッサでジャジーなトラックは耳に残るのではないでしょうか。

Vanessa from Venezuelaは夏っぽいですね↓↓
Situational Ethics / 3582
http://www.amazon.co.jp/SITUATIONAL-ETHICS-3582/dp/B000089・・・ 

When Love Is Breaking Down... / Funky DL

2000年リリース。特徴的なやさしいしゃがれ声で心地よく韻を踏んでいく彼のラップがトラックと相まってやんわりピースな雰囲気です。

"When A Little Love Began To Die / Friends Of Distinction"が大胆にサンプリングされたNujabesプロデュースのトラック"Don't Even Try it"はもはやクラシックの域ですね。

Don't Even Try it↓↓
When Love Is Breaking Down... / Funky DL
http://www.amazon.co.jp/When-Love-Breaking-Down-%E3%83%95%E3%82・・・

Earthtones / Crown City Rockers

2ndアルバム。1stアルバム「one」リリース時は、Missionという名で活動。程なくして現グループ名に改名。生楽器演奏のトラックが特徴的。

特に多くの曲に共通する気だるいエレクトーンの音色が心地よいです。ポカポカ陽気のサンデーモーニングにでも流したいですね。

初めの曲、Balance↓↓
Earthtones / Crown City Rockers
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B・・・

Resurrection / Common

1994年リリースの2ndアルバム。最初の一発でまずやられるでしょう。美しくサンプリングされたDolphin Dance / Ahmad Jamal Trioのピアノに反応しちゃいますね。
当時高校生だった2001年(あたり)、このアルバムが松江市のCD屋には見当たらず、サッカー部の遠征で広島に来た時にタワレコでゲットしたのを覚えています。

アナログ版でリリースされているインストアルバムも数年後ゲットしました。筆者にとっては思い入れのあるアルバムです。素晴らしくオススメです。

アルバムタイトル、そして一発目のResurrection↓↓
Resurrection / Common
http://www.amazon.co.jp/Resurrection-Common/dp/B000003BXN/ref=sr_1_1?s=music&・・・

以上です。

※筆者の見た目は全然"漢"ではありませんが、RHYMESTER的に言うと「こういう小汚ね〜音がやっぱ大好き〜」なんで「BGMに向いてね〜EPMD」やらも大好きですよv